土と戯れ
泥だらけの蝶になり
微笑んでいよう
優しい雨は降り注ぎ
頰に伝う 雫
野に 垂れ 伏せて
花の目で見た
草の目で聞き
虫の目で覗く
土の上に在る
土の上に在る
天の下に在る
天の下に在る
天と地も無く
天と地も無く
同時に存在し
共にある
細胞 は共有なのか
どちらかわからないほどに
おかしなことに 何もなく
とても何かがうったえてくるので
涙がただ流れる
わたしの涙なのか だれかの流し忘れた涙なのか
わからないけれども 涙は流れたくて
流れていくのだろう
ささやかで はかないモノ
ちいさくて めにくれぬモノ
わすれさられたような コト
すてらてた モノ と コト
ひとしれず かなしみにくれるモノ
そんなようなモノやコトたち に
そっと よりそえたなら
さわさわと 風が撫でるように
そんなようなコト たちが いま とおりすぎる
かわったのだ
すっかり かわってしまった
そしてまったくもってかわらず
ひとつとして わからない
しったように おもえども
まったくもってえられない
オマエサマはオマエサマをいきて
ワタシドノはワタシドノをいきて
オマエサマもワタシドノも
枯葉にとおる風のようだと
笑うんだよ
炭の灰が雨にうたれて 土と同化するように
葉にたれた雫たちが
集まって
一つになるように
一つなんだ
一つなんだ
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