～～満月〇～～

　
満月の夜〇

カエルの鳴き声の中

土の上に座った


真っ直ぐにのびる満月の光が

田ぼ　に映し出される


私の胸の奥　

ゆっくりと鼓動を聞く

手があわさり　なすがままに　

自由にしてやる


土の匂いに拝んで

天の川に拝んで

「私」の愛に微笑んだ


手があわさり　なすがままに

自由にしてやる


観音様の微笑みが重る

目から一粒の涙がはらりと流れ

愛おしい今に出会う

お母さんと呼ぶ声が　夜空一面に響いたよ

また我母に戻り

小さな子の寝息の合わさりの調べを聞く

愛おしい

愛おしい

丸い日の　丸い寝息　丸い心　

満ちる満ちる私も満ちる


〆