オリーブとキンモクセイ

子供たちは夏休みの宿題に涙し
早朝から逃亡をはかる
お腹の虫が鳴いた頃にひょこっと顔を表して
夏野菜のパスタを頂いた。
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キンモクセイとオリーブの苗木が手に入ったので
さっそく植えてみようと思い庭に出るが

いざ植えようとも植物は何処がいいのか
植物に聞かないといけない。

これから何十年と生きる土に
安易に植えようとした私の手は止まった。

さてはてと
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塩とラジウム石と麻炭と水晶と
シュンガイドとビワの葉を入れた
風呂の中でまどろみまして

あと少しの夏休みがさみしいなー
と思う。

車椅子の父親にゼリーをあげて
息子くんと熱いハニーミントティーをすする

どうしようもなくありきたりな事が
やさしく夏の終わりを告げる

涙ながらの宿題が机に散乱し

遠くで走る子供たちの声に微笑む


どこかに植えられるキンモクセイとオリーブは
肩を並べお喋りをした。

三時のおやつはだだ茶豆にはらりと塩

美味いであります。


ありがたいとは

こんなことよ



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