種蒔きの日
やさしいやさしい土のベットを作って
小さなちいさな種を そっとおいていく
やさしくやさしく 土をかぶせて
土に手をのせて 芽がでますように
晴れたひは 水をまいて
雨の日は 傘をさして みまもった
台風がきて 大雨がふって
翌朝 ふっくらと 芽がでた
つよいこたち だ つよいこたちだ
あんな大雨の後で ぱっと産まれた
ちいさな ちいさな芽を なでて
土にすわり ながめた
さぁ これからは それぞれ大きくなって
間引きする ときのかなしさったら
芽がでたこたち を そっと違う大地に
根ついておくれ
はかない けれど なんとも力強い
あたりまえだけれど
まいかい
種をまいて
芽がでることの
奇跡に おどろき
感動するのです
何万年も何千年も
種が
つながって
命が
つながって
あたりまえだけれど
不思議な生命全体への 連鎖が
心が ふいに ぎゅっと
力強くゆさぶられるのです
あぁ
ちいさな ちいさな
種
に
何万回の
拍手を
そして
大地にキスをする
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